火曜日, 9月 14, 2004

呼んでいた仔猫

とにかくキヨハラと一緒のときは猫と猫餌には巡りあいたくない私。猫がいない隅田川土手沿いの道を散歩していた。そこは街灯すらないので日が落ちてしまうと人気もなくキヨハラを放して歩くのに最適だから、暗くてかなり怖かったのは克服した。

なのに、
「どこかで、ほら、ミャオミャオ
鳴いてるのは猫の子でしょう」
…てな歌があった。ちょうどその歌のように猫の鳴き声が聞こえるぅ。
まあ~、トラの仔猫がこっちむいて鳴いてる。早く!キヨハラが来る前に、どっかいっちゃって、と先を歩いていた私は祈る。でもだめ、猫は私に訴えかけてる。
「お腹が空いたの~。寂しいの~。」
キヨハラ来た!キヨハラ吼えて、飛びかかるようなポーズを見せた。
なのに、仔猫はキヨハラに向かって鳴いている。
「黒いにいちゃん、仲良くして。一緒に遊んで。」
キヨハラ、仔猫の半径をずさささと移動しながらなおいっそう激しく吠え立てた。
「俺はよ~、そういうオトコじゃないんだ。俺とかかわると泣きを見るぜ、仔猫ちゃん。」
キヨハラ、仔猫を襲う気はないようだが、すごい必死な吼えで仔猫を蹴散らそうとした。
仔猫、さすがにその気を感じ取ったか本能的に背中を丸めてあのシャーのポーズを取った。
キヨハラをリードにつなぎ、私たちは去った。
なのに仔猫はついて来る。
「連れてってほしいの~」
私には仔猫の飼い方なんてわからない。餌食べるの?ミルクなの?第一、1日の半分以上は留守だし。でも、ついて来てる…
主人に連れて帰ってもいいか、携帯から電話を掛ける。でもうちにいるはずの主人は出ない。
キヨハラ、ついてくる仔猫にさらに吠え立てる。
子猫やっと茂みに逃げた。
後ろ髪を引かれる思いだったけど、その場を後にした。
仔猫の鳴き声は、その後20mぐらい離れても聞こえた。(ずっと鳴いているのだろうか。)
ちかくには川端の倣いで、住民台帳に載らずに住んでいる人の掘っ立て小屋があるので、その人が飼っているの。たまたま不在だっただけ…と信じることにした。けど、気になる~。

今日は主人が散歩に行って、同じ道を通ったら、仔猫は2匹になっていたそう。
主人には仔猫の鳴き声が「連れてって~。」には聞こえなかったと言うのだが。